管理者メッセージ
市民のみなさまへ
新型コロナウイルス感染症の状況について | ![]() |
昨年7月から断続的に新型コロナウイルスの感染拡大が続いてきましたが、年が明けた1月の中旬を境にようやく減少傾向となってきました。この間、当院でも院内感染への対応や、医師・看護師など職員の陽性や濃厚接触が連日多数発生するなど、日常の医療体制に大きな制約を受けてまいりましたが、コロナ患者の入院要請もだいぶ減少してきており、これまで延長されてきた「みやぎ医療ひっ迫危機宣言」も2月13日をもって終了となりました。
国においては、この5月の連休明けにも新型コロナウイルス感染症の類型について、2類から季節性インフルエンザと同様の5類相当に見直すこととしております。また、3月13日からは、混雑する公共交通機関の車内や医療機関・老人施設などを除き、マスクの着用を個々の判断に委ねるといった考え方も示されました。卒業式や入学式を始め、日常の行事や経済活動など少しずつ以前の姿を取り戻しながら、市民の皆さんの笑顔や元気もまた見られるようになることを願ってやみません。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染力はインフルエンザよりも強いことには変わりなく、医療機関や老人施設内でひとたび感染者が発生すればクラスターに拡大する事例が今もまだ後を絶ちません。コロナ自体での重症化は少なくなってきたものの、感染した高齢者が基礎疾患を悪化させて亡くなられる例も多く見られ、医療現場におきましては、感染防御への対策を緩める訳にはいかないのが実情です。当院でも、当面は従来どおりの感染予防の取組みが必要と考えております。
市内では、コロナの第7波、第8波の拡大と合わせて、救急搬送困難事例も多く発生している状況です。当院は宮城県内の医療機関の中で最も多くの救急搬送患者を受け入れておりますが、コロナ感染症への対応とともに救急医療など自治体病院の使命である政策的医療を引き続き安全・確実に提供できるよう努めてまいりますので、市民の皆様も引き続き感染対策にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年2月14日
仙台市立病院
病院事業管理者 亀 山 元 信