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院長メッセージ

当院をご利用されるみなさまへ

新型コロナウイルス感染症の感染予防対策について

 

 

 

 新型コロナウイルスの感染拡大により発令されていた「みやぎ医療ひっ迫危機宣言」も、陽性者の減少傾向を受けて終了することになり、まだ油断はできませんが、医療従事者としては事態の推移を見守りながらも、まずは一息ついているところです。一時は、当院においてもコロナ病床がひっ迫する状況が続いていましたが、コロナの入院要請も少なくなってきており、少し落ち着きを取り戻しつつあります。

 この間の当院としての取組みは、院内に感染を持ち込ませないことを最優先として、感染防止対策を徹底してまいりました。マスク着用や手指消毒はもとより、患者やご家族の皆様には、病棟へのお見舞いを禁止させていただくとともに、入院前にはPCR検査等を実施して、陽性が判明した場合には入院を延期するなど、様々な場面でご協力をいただいてきました。

 そうした対策の徹底にもかかわらず、このたびのオミクロン株による第7波、第8波の勢いにおいては、当院を含む多くの医療機関、老人施設で陽性者のクラスターが発生するといった危機的な状況にも見舞われました。加えて、職員の感染拡大が続いたことから、通常の診療体制の維持もままならなかったことなど、医療従事者としてはかつて経験したことのないほどの脅威を覚えたのが実感です。

 現在、感染減少の傾向も踏まえ、国の方針として、今後はマスク着用の緩和や、2類から5類への感染症法における分類の見直しなどが打ち出されているところです。こういった緩和の方針は一面としては歓迎すべきことでありますが、これまでのコロナ最前線で積み重ねてきた経験から、医療現場においては現時点ではこれまでどおりの感染対策を継続することが必要と考えています。同時に今後の5類移行後に向けて、どの部分が緩和可能か、どの部分を継続すべきか、検討しているところです。

 制限緩和からの反動も予測され、また、現在はインフルエンザの流行傾向にもありますことから、医療機関内や混雑する公共交通機関内のほか、体調の優れない場合はもとより、至近距離で会話を交わす際などにも可能な限りマスクを着用することを、当面は継続していただくなど、引き続き感染防止対策にご協力をいただきますようお願い申し上げます。市立病院では職員一同、これからも市民の皆様が安心できる医療提供に努めてまいります。

 

令和52月14日

 

仙台市立病院

院長 奥 田 光 崇