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部門の概要

 昭和62年臨床工学技士法が設立され、本法で言う「臨床工学技士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作(生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去)及び保守点検を行うことを業とする者とされています。

 医療機器管理業務としては、人工呼吸器など生命維持管理装置や、輸液ポンプなど特定保守管理医療機器、更に一般医療機器などを中心に院内約3,000台の医療機器を管理しています。一部の特定保守管理医療機器は院内での定期点検を実施し、点検費用の削減に努めています。また一部の医療機器を中央管理機器とし、機器の貸出業務・返却後の保守点検を行い常に安全な状態で使用できるよう保守管理しています。医療機器を中央管理することにより機器の稼働状況を把握し院内での適正保有台数の判断(医療機器購入費用削減)、院内機器統一化による医療機器の安全運用に貢献しています。医療機器安全管理の面では、定期的・スポットで医療スタッフへ院内医療機器勉強会を行い、機器の安全運用、医療事故防止に努めています。

 臨床技術提供としては主に血液透析業務・血液浄化業務、心臓カテーテルアブレーション、冠動脈撮影、冠動脈形成術、ペースメーカー植え込みなどに対する医療補助、補助循環装置(IABP・PCPS)の操作、ペースメーカー外来や病棟において医師の指示のもとにペースメーカーチェック・設定変更を行っています。また、平成26年10月に心臓血管外科が開設され、平成27年6月より開心術下における人工心肺業務が開始されました。開心術を実施することにより植込型除細動器移植術や両心室ペースメーカー移植術を実施できる施設基準を満たし、それらに対する医療補助も新たな業務として加わりました。

検査・医療機器・設備

・人工呼吸器 34台  ・PCPS 2台
・輸液ポンプ 346台 ・透析用患者監視装置 6台
・シリンジポンプ 204台 ・個人用透析装置 4台
・除細動装置 17台 ・個人用多用途透析装置 4台
・AED 12台 ・血漿交換用装置 2台
・IABP 3台  

医療機器管理実績  

  平成28年
 始業点検 15,193件 
 院内定期点検 539件 
 院内修理 377件 

臨床業務

  平成28年
 カテーテルアブレーション      240件 
 冠動脈造影 432件 
 冠動脈形成術 184件 
 ペースメーカー植込み 76件 
 体外式ペースメーカー 22件 
 ペースメーカーチェック 2,229件 
 IABP 27件 
 PCPS 3件 
 血液透析 1,850件 
 持続緩徐式血液ろ過 148件 
 エンドトキシン吸着 5件 
 血漿交換療法 15件