消化器内科
診療科の紹介
消化器内科では、上部消化管(食道、胃、十二指腸)、下部消化管(小腸、大腸)、肝臓、胆のう、膵臓などの良・悪性疾患に対して常に先端の医療を提供できるよう努力しております。また、一般診療に加えて、救命救急センターを受診される消化管出血や胆のう炎、腸閉塞などの消化器救急疾患の患者さんにも昼夜をとわず対応しています。
外来診療
受付は午前8時30分から11時00分までとなっています。
スタッフ紹介
当科のスタッフ紹介はこちらよりご確認ください。 |
曜日ごとの外来診療内容と担当医
外来診療担当医表をご覧ください(受付は午前8時30分から11時00分までとなっています。)
外来で行っている検査
- 上部、下部消化管内視鏡検査、造影検査(外来での予約が必要です)。組織検査、色素を用いた精密検査なども行っています。
- 腹部超音波検査(肝臓、胆のう、膵臓などのスクリーニング検査を行います。ドプラ検査を併用すると臓器に流れる血流を測定できます)。
- 超音波内視鏡(内視鏡検査と超音波のプローブ検査を組み合わせた精密検査です。胃癌の達成度診断や粘膜下腫瘍の診断、食道静脈瘤の治療の計画を立てるなどに有用な検査です。
- ヘリコバクター・ピロリ菌の有無についての検査=呼気テスト(内視鏡をしなくてもその診断をすることができます)。
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ヘリコバクター・ピロリ菌感染診断・除菌治療について
ピロリ菌は潰瘍や胃癌の原因として知られています。これまでは潰瘍がないと除菌の保険適応はありませんでしたが、広く慢性胃炎まで保険が認められることになりました。内視鏡治療を施行した胃癌患者での検討では、除菌により胃癌の新たな発生が約3分の1に減ることが知られています。除菌治療を受けるためには、ピロリ菌が陽性であることと、内視鏡検査で慢性胃炎を確認する必要があります。感染診断としては、血清抗体、呼気テスト、内視鏡検査時に生検して調べる迅速ウレアーゼテストなどがあります。治療は胃酸を抑える潰瘍薬と2種類の抗生物質を1週間服用します。
当科での主な検診活動
- 胃検診、大腸集団検診で精密検査が必要といわれた方の2次精密検査を内視鏡や透視を用いて行っています。
- 健康診断での異常所見に対しての精密検査(肝機能異常を指摘された、胆のうにポリープといわれた、肝臓に血管腫の疑いといわれた方など専門医が腹部超音波、CT、MRなどを用いて検査します。
外来での主な特殊治療
- インターフェロン療法
- ヘリコバクター・ピロリ除菌療法
当科で治療される主な疾患と治療の内容のご紹介
肝臓癌 | 肝動脈塞栓術、エコー下穿刺による純エタノール注入療法、ラジオ波照灼療法、リザーバー動注化学療法 |
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慢性肝炎 | インターフェロン療法 |
胆のう結石や総胆管結石による急性炎症 | 緊急のエコー下穿刺によるドレナージ術 |
総胆管閉塞、食道狭窄 | バルーン拡張術およびステント(人工胆道、人工食道)留置術 |
総胆管結石 | 内視鏡的乳頭切開術および結石の除去術 |
肝硬変症による難治性腹水 | シャント造設術 |
当科で治療される主な疾患と処置治療の内容のご紹介
出血性胃、十二指腸潰瘍 | 内視鏡的止血術 |
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早期食道癌、胃癌 | 内視鏡的粘膜切除術 |
食道、胃静脈瘤 | 内視鏡的硬化療法 |
脳血管障害や神経障害で口から食事が 取れない状態 |
内視鏡的胃ろう造設術 |
大腸、胃ポリープ | 内視鏡的ポリペクトミー |
進行食道、胃癌、大腸癌、膵癌、胆癌 | 標準的化学療法、放射線治療 |
術後などの消化管狭窄 | バルーンやブジーなどを用いた拡張術 |