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放射線科

診療科の概要・診療方針

当院放射線科では、放射線画像診断の常勤医3名(うち放射線診断専門医1名、放射線治療専門医1名)、非常勤の放射線診断専門医、放射線治療専門医で診療を行っています。CT、MRI、RIによる画像診断のほか、放射線治療・アイソトープ治療、IR(インターべンショナルラジオロジー)を行っています。
各種画像検査は依頼内容に応じて画像診断医が目的に対して適切な撮影が行われるように指示しています。できあがった画像は診断医が画像観察装置を使用して読影を行い、診断報告書を作成しています。ワークステーションを用いた3D画像の作成も可能です。最善の治療方針を決定できるよう正確な画像診断を目指しています。
IR (インターベンショナルラジオロジー)は画像診断装置を利用した低侵襲治療です。当科では各科からの依頼に応じて外傷性出血や産後出血・腫瘍出血などへの緊急力テーテル塞栓術に対応している他、循環器科・心臓血管外科の各種血管内治療および腹部大動脈癌に対するステントグラフト内挿術、消化器内科の肝癌に対する動脈塞栓術に協力しています。CTガイド下での生検・ドレナージ行っています。
放射線治療は常勤の放射線治療専門医と東北大学放射線治療科の非常勤医師とで、各種悪性腫瘍の治療計画と外来診療を行っています。放射線照射は1回約15分程度で20から40回かけて照射を行いますが、外来通院での治療が可能です。
バセドウ病に対する放射性ヨードの内服療法の他、甲状腺癌全摘術後の内服療法(アブレーシヨン)も行っています。いずれも外来で施行可能です。また、癌などの多発性骨転移に対する疼痛緩和を目的とした、放射性ストロンチウム(Sr90)や、去勢抵抗性前立腺癌に限った骨転移に対しての放射性塩化ラジウム(Ra)による治療も施行可能です。

外来診療

 受付は午前8時30分から11時00分まで

スタッフ紹介

当科のスタッフ紹介はこちらよりご確認ください。

曜日ごとの外来診療内容と担当医

外来診療担当医表をご覧ください(受付は午前8時30分から11時00分までとなっています。)

放射線科外来で受け付けている画像診断検査と治療について

1.CT診断 

 当院では多列検出器型CTを用い、短時間に検査を行っています。検査については、各科の依頼に対し、放射線科医師が依頼書を確認し、目的に対して適切な撮像が行われるようにしています。できあがった画像を放射線科医師が画像観察装置を用い、診断報告書を作成しています。読影システムでは、最近のCT装置の進歩に合わせ、1㎜の厚さの細かい画像をストレスなく観察できます。また3D画像用の画像観察装置では、CT画像を色々な方向より容易に観察でき、質の高い画像観察が可能となっています。
ワークステーションを用いた血管などの3D画像の作成も可能で、必要時行っています。心臓CTを当院でも施行しており、冠動脈の狭窄等の診断も行っています。なお、冠動脈CTでは、β遮断薬と亜硝酸薬の使用が必要となります。 

2.MRI(磁気共鳴画像)診断 

 当院では、脳神経領域(脳外科、神経内科、小児科)、脊椎/関節領域(整形外科)、前立腺等の泌尿器科領域、婦人科領域、乳癌、肝・膵臓等の消化器、頚部耳鼻科領域に対して使用しています。CTと同様、各科の依頼に対し、放射線科医師が依頼書を確認し、目的に対して適切な撮像方法を選択しています。できあがった画像を放射線科医師が画像観察装置を用い、診断報告書を作成しています。 

3.核医学診断(RI検査) 

 あらゆる検査が施行可能ですが、当院で日常行われている検査としては、骨、腎臓、甲状腺、副甲状腺を対象としたシンチ、脳血流シンチ(脳梗塞、認知症など)、負荷心筋血流シンチ(虚血性心疾患)等があります。放射線科医師が、診断報告書を作成しています。 

上記の検査の申し込みは

  • 医療連携室 電話(022-308-9920) にお申し込みください。
4.核医学治療 

  主にバセドウ病に対する放射性ヨードの内服療法を行っています。ヨード131 10mCiを含むカプセルを経口投与しますが、投与前にヨード制限を必要とします。甲状腺癌全摘術後のアブレーションも行っており、こちらはヨード131 30mCiを含むカプセルを経口投与します。従来は投与前に術後の甲状腺ホルモンの補充療法を中止する必要がありましたが、平成26年より投与前の甲状腺刺激ホルモン製剤の治療前投与が可能になり、患者さんの負担は軽減されています。ヨード制限や投与後の自宅での生活に注意点がありますが、いずれの疾患も外来で治療可能です。多発性骨転移による疼痛緩和を目的にした放射性ストロンチウム(Sr90)や前立腺癌の骨転移に特化した放射性塩化ラジウムによる治療も開始しています。 

5.IVR(インターベンショナルラジオロジー)

 臨床各科からの依頼に応じて、外傷性出血-産後出血・腫瘍出血などへの緊急力テーテル塞栓術や内臓動脈瘤等の血管病変への治療を行っています。超音波ガイド下での手技が困難な体幹部病変に対し、CTガイド下での生検・ドレナージにも対応しています。腹部大動脈癌に対するステントグラフト内挿術は腹部ステントグラフト指導医として心臓血管外科に協力しています。また、循環器内科とは腸骨・下肢の血管性病変への治療で、消化器内科では肝癌に対するTACEに協力しています。

6.放射線治療

 ライナックを用いて悪性腫瘍の治療を行っています。放射線治療専門医が外来で診察し治療計画専用のCT装置で撮影された画像に基づき治療計画をたて、20から40回かけて照射を行います。各種悪性腫瘍に可能な限り対応していますが、乳癌の温存術後や前立腺癌への治療が主に多いです。
放射線治療の新患のご予約は、原則として、毎週火曜日の午後に予定しています。
詳しくは、放射線科外来(308-7111)まで、前もって、お電話ください。

放射線治療の申し込み

 原則として放射線治療患者さんの計画は毎週火曜日に行っています。

 詳しくは放射線科外来(308-7111)まで前もってお電話ください。