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外科

診療科の紹介

 当科では、一般外科のほとんどすべての病気に対応しています。具体的には、救急外傷、頸部(甲状腺疾患)、肺、食道、乳腺、ヘルニア、肛門、腹部(胃、小腸、大腸、肝臓、膵臓、胆嚢、胆管)の疾患などです。(当科で取り扱う主な疾患については下記リストをご覧ください。)

診療内容の特徴・特色

 外来では、一般の採血や尿検査、放射線検査以外に、特殊検査(超音波検査、マンモグラフィー、穿刺吸引細胞診、コアニードル生検等)や外来手術等も行っています。

 また、当院では、放射線照射装置ライナックを設置して放射線治療を行っており、手術のみならず化学療法や放射線治療を加えた癌の集学的治療を行うことができます。

 当科で取り扱う主な疾患は下記のとおりです。わが国に多い肺癌、胃癌、肝癌、膵癌、胆道癌、大腸癌、乳癌、食道癌の治療にあたっては、それぞれの治療ガイドラインに則った治療を基本としています。

当科で取り扱う主な疾患

内分泌疾患 甲状腺癌、バセドウ病、結節性甲状腺腫、副甲状腺機能亢進症、慢性甲状腺炎(橋本病)、亜急性甲状腺炎、副腎癌、副腎腫瘍
乳腺 乳癌、乳腺良性疾患(乳腺症、乳腺炎、乳腺線維腺腫、乳管内乳頭腫など)
ヘルニア 鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、臍ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア
胸部外科 食道癌、縦隔内腫瘍、自然気胸、肺腫瘍、手掌多汗症
腹部消化管 胃癌、結腸癌、直腸癌、腹部食道癌・食道胃接合部癌、小腸腫瘍、腹膜炎、腸閉塞、虫垂炎、救急外傷(腸穿孔など)
肝胆膵・移植 膵臓癌、嚢胞性膵腫瘍(IPMN、 MCN、 SPN)、膵神経内分泌腫瘍(pNET)、肝細胞癌、転移性肝癌、肝内胆管癌、肝動脈疾患(肝血管病変)、肝門部胆管癌、胆管癌、胆嚢癌、胆嚢結石症、総胆管結石、胆道拡張症、膵胆道合流異常症、肝移植術後フォロー疾患(胆道閉鎖症、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、アラジール症候群等:東北大学肝胆膵・移植外科と連携しフォローします)、腎移植術後フォロー疾患(慢性腎不全)、救急外傷(肝破裂、腎破裂、脾破裂)
脾臓・後腹膜
その他
門脈圧亢進症、脾機能亢進症、巨大脾腫(突発性血小板減少性紫斑病、遺伝性球状赤血球症含む)、後腹膜腫瘍・肉腫

症例数など実績

 例年の甲状腺・副甲状腺の手術件数は約250例であり、症例数は東北一です。
 内訳は、甲状腺癌約120例、バセドウ病約80例、良性甲状腺疾患約50例などです。再発甲状腺癌や胸骨縦切開による縦隔甲状腺腫の手術も積極的におこなっております。なお、適応は限られますが、良性甲状腺腫瘍に対する内視鏡下甲状腺切除(約15〜20例)も行っています。
 バセドウ病に対するアイソトープ治療も放射線科の協力を得て、年間100例以上おこなっております。また、甲状腺癌全摘術後の放射線ヨウ素内用療法(外来アブレーション)も再発リスクを考慮して必要な症例に対して行なっています。
 副甲状腺の手術は、原発性副甲状腺機能亢進症を中心に約20例行っております。近年、骨粗鬆症治療の開始前の検査で、原発性副甲状腺機能亢進症が見つかる方も増えています。

 乳癌治療においては、腫瘍組織から女性ホルモン受容体とHER2受容体の検索を行い、タイプ分けを行います。そのタイプと進行度を評価し、さらに遺伝子検査なども行い、患者さんに適した治療法をお勧めしております。

 当院では、外来化学療法室と放射線治療施設も完備しており、乳癌の治療において、手術だけでなく術前術後の抗癌剤を含めた薬物治療や放射線治療もすべて一貫してスムーズにお受けいただけます。

 当院の初回乳癌手術は年間約210例(2022年)で、このうち70%以上に乳房温存手術を行っており、術後放射線治療も含め一貫した乳房温存治療が可能です。また、乳房全切除術の患者さんには、形成外科と連携して皮下乳腺全摘術からの即時乳房再建手術・二次再建術共に可能です。

 自然気胸に対する肺切除手術を年間10例程度(ほぼ全例胸腔鏡下手術)おこなっています。

 食道癌手術は例年数件で、おもに胸腔鏡下におこなっています。術前術後の化学療法や放射線療法も積極的におこなっております。

 胃癌手術は年間50例程度で、このうち約70%を腹腔鏡下におこなっています。術前や術後の補助化学療法や、切除不能進行・再発胃がんに対する化学療法も胃癌治療ガイドラインに則っておこなっております。

  結腸癌・直腸癌手術は例年増加傾向にあり、年間130例前後おこなっており増加傾向にあります。このうち約80%を腹腔鏡下におこなっています。術前の化学療法や化学放射線療法、術後の補助化学療法、切除不能進行・再発結腸癌・直腸癌に対する化学療法、放射線療法なども大腸癌治療ガイドラインに則っておこなっております。

 虫垂炎手術は年間80~90例(9割以上が腹腔鏡下手術)、そけいヘルニア手術も年間70~80例(腹腔鏡下手術もしくは開創)施行しております。

 肝胆膵領域の良性疾患および癌・悪性腫瘍の外科手術、腹腔鏡下手術、さらに、他院では切除できないと言われた肝胆膵高度進行癌に対する血管合併切除再建術式を含めた高難度切除術を施行しており、東北有数の肝胆膵外科高難度手術経験数を誇る施設です(肝胆膵外科学会指定高難度手術は60件/年と増加傾向にあります)。

 腹腔鏡下胆嚢摘出術は年間170-200件、その他腹腔鏡下脾臓摘出術・後腹膜腫瘍等10件程度施行しております。

膵癌膵腫瘍手術の年間件数は40-50件で、近年増加傾向にあります(うち高難度手術40件程度、膵頭十二指腸切除30件以上、膵体尾部切除10件以上、腹腔鏡下膵切除も症例によって施行しております)。

 肝癌胆道癌手術の年間件数も25件程度とやはり増加傾向にあります(うち高難度手術20件程度、腹腔鏡下切除も症例によって施行しています)。

 特に胆道癌・肝癌領域では、血管浸潤のために他施設で切除不能と言われた高度進行癌症例でも、マイクロサージャリ―等の血管外科技術を応用した血管移植再建手術を駆使して癌と浸潤血管の合併切除再建術を施行しており、良好な成績を発表しております。

 近年、腹腔鏡下肝切除・膵切除手術も症例の適応基準に沿って積極的に取り入れており、腹腔鏡下肝二区域切除(肝葉切除)などの腹腔鏡高難度手術の施行要件も満たしています(年間肝切除20例以上&腹腔鏡下肝切除10例以上&肝胆膵外科学会高度技能医および内視鏡技術認定医常勤)。2024年秋以降ロボット支援下肝切除術も開始する予定です。当科は、東北大学と連携し、患者様の幸せに繋がるよう、日々新しいことに挑戦し続けています。

 

スタッフ紹介

 当科のスタッフ紹介はこちらよりご確認ください。

外来診療

 外来診療担当医表をご覧ください(受付は午前8時30分から11時00分までとなっています。)

その他(お願い・お知らせ等)

 他の医療機関から市立病院の外科に紹介を希望される場合、現在の担当医師から、医療連携室を通して紹介していただければ、診察日時の予約をとることができます。また、再来につきましては予約制となるため、外来受診時に担当医師に申し出てください。次の診察日時を予約いたします。