院長からのごあいさつ

仙台市立病院院長
渡辺 徹雄
仙台市立病院は、高度急性期医療、救急医療、身体合併症を伴う精神科医療、小児医療、周産期医療など、地域に不可欠な政策的医療を担う病院として、市民の皆さまの生命と健康を守ってまいりました。26の診療科と多職種が連携し、患者さん一人ひとりに寄り添った信頼される医療の提供に努めております。
当院は宮城県がん診療連携推進病院に指定され、ロボット支援手術などの先進的医療技術を導入したがん診療に加え、精神的負担への支援や療養生活の質の向上にも取り組んでおります。緩和ケアやがん相談支援など、多職種が連携し、患者さんとご家族に寄り添った包括的ながん医療を提供しています。
救命救急センターでは、二次・三次救急を対象に24時間365日体制で診療を行い、県内最多の救急搬送患者を受け入れています。敷地内に併設された仙台市消防局救急ステーションを拠点としたドクターカーによる病院前診療にも取り組み、現場から切れ目のない救急医療を提供しています。さらに仙台市夜間休日こども急病診療所と連携し、小児救急医療にも貢献しています。重篤な患者さんには多職種が連携し、総合病院としての力を生かした医療とケアを提供しております。
急性期医療を担う中核病院であると同時に、「地域医療支援病院」として地域の医療機関との役割分担と連携を進めています。日常の健康管理はかかりつけ医に担っていただき、必要時に当院が専門医療を提供し、回復後は地域へつなぐ体制を構築しています。この体制のもと、より多くの救急患者さんを受け入れるため、急性期治療後に地域での継続療養が適切と判断された場合には、近隣の医療機関への転院をお願いすることがあります。地域全体で医療を支える取り組みとして、ご理解とご協力をお願いいたします。
現代の医療では、患者さんご自身に人生や治療について考え、選択していただくことが基本となっています。当院では必要な情報を丁寧にお伝えし、納得のうえで治療方針を選択いただけるよう努めています。また、いわゆる人生会議、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)などを通じて、納得のいく意思決定ができるような支援にも取り組んでおります。
医療には不確実性が伴い、いかに注意を尽くしても予期せぬ結果が生じることがあります。当院では医療安全に最大限努めておりますが、こうした医療の特性についてもご理解いただき、信頼関係のもとに医療を共に築いていくことが何より大切だと考えております。また、安心・安全な医療環境を守るため、暴言や暴力、不当な要求などのカスタマーハラスメントには病院として毅然と対応してまいります。
仙台市立病院では、今後も医療の質の向上と人材育成、働きやすい環境づくりを進め、持続可能な病院運営に努めてまいります。市民の皆さまに信頼され、安心して受診していただける病院であり続けられるよう、職員一同努力してまいります。
令和8年4月
仙台市立病院 院長
渡辺徹雄







