DPCデータによる病院指標
はじめに
DPCデータによる病院指標とは、DPC制度(※)における退院患者調査等のデータを基に、次に掲げる7項目の指標について全国統一の定義と形式で作成したものです。
(指標項目)
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
病院自らが退院患者調査等のデータを活用し、患者さんや住民の皆さんに対して積極的に自院の診療に関する情報を公表することにより、診療内容の透明化や改善の促進が期待されています。
DPC制度とは
DPC制度とは、急性期入院医療を対象とした診療報酬の支払制度として平成15年(2003年)に導入された診断群分類別包括評価制度のことです。
DPC制度では、入院される患者さんの病名や症状をもとに手術などの診療行為の有無に応じて、厚生労働省から定められた1日あたりの医療費からなる定額部分と出来高部分(手術、麻酔、リハビリ、指導料など)とを合算して、診療報酬を計算します。
DPC制度の対象となるのか、診療行為ごとに診療報酬を計算する従来の制度(出来高評価)の対象となるのかについては、傷病名や診療の内容によって異なります。
集計の条件及び集計方法等
この指標は、令和5年8月18日付で厚生労働省から示された「機能評価係数Ⅱの保険診療指数における「病院情報の公表」に係る病院情報の集計条件等について」に準じて作成しています。