令和6年度 仙台市立病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,534 509 499 712 1,031 1,351 1,689 2,790 2,095 496
当院は、地域医療支援病院として、地域の医療機関と連携し、市民のみなさんに良質で信頼される医療を提供しています。
地域の医療機関からの紹介患者さんや救急患者さんを積極的に受け入れていることから、幅広い年齢層の方が入院されています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 69 26.07 20.78 37.68 82.30
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 28 19.46 16.40 25.00 83.39
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 19 4.37 3.03 0.00 73.21
040110xxxx00xx 間質性肺炎 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 17 35.06 18.68 35.29 74.18
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 11.92 6.38 0.00 63.15
当科は3次救急呼吸器疾患対応を含め仙台市南部地域中核病院としての呼吸器疾患全般の診療が求められています。近年では、救急要請で来院した誤嚥や新型コロナなどの肺炎や喘息・COPD、間質性肺炎の増悪など、急性期疾患の入院割合が多く、相対的に悪性疾患が少ない状況です。今後は、喘息やCOPD、間質性肺炎をはじめとする慢性呼吸器疾患や肺癌に対する呼吸器疾患診療体制をさらに充実させ、地域医療機関との機能分化及び連携を図りながら効率的な診療を進めてまいります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 615 2.01 2.57 0.00 66.11
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 81 7.56 7.45 0.00 74.89
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 64 13.77 8.88 7.81 76.73
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 64 9.52 7.60 4.69 60.78
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 38 8.71 8.51 2.63 68.39
上部・下部消化管疾患、肝臓疾患、胆膵疾患それぞれの専門医がおり、消化器疾患全般にわたり地域の医療機関からの紹介患者さんに対応しています。
当院では救命救急センターを有しているため、緊急性のある消化管疾患(消化管出血や腸閉塞)や肝胆膵疾患(膵炎や胆管炎や肝炎)にも対応することが可能です。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 183 4.20 4.47 0.00 65.58
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1、2あり 手術・処置等2 なし 127 5.99 4.18 0.00 69.42
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 109 20.44 17.33 14.68 81.87
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 102 3.78 3.27 0.98 71.75
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1、3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 94 8.73 9.59 1.06 78.94
循環器内科では、不整脈で経皮的カテーテル心筋焼灼術やペースメーカー治療を受ける患者さんが多く入院されています。
また当院は救命救急センターを有しており、心筋梗塞、狭心症、急性心不全等の循環器急性疾患に対して24時間体制で診療を行なっている他、外来からの慢性心不全の増悪などの入院患者さんも増えています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 109 5.80 11.35 1.83 56.73
110280xx991xxx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 69 5.13 6.01 0.00 56.43
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 19 18.58 19.53 0.00 40.42
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 15 11.53 13.66 0.00 56.20
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 14 12.43 13.75 0.00 68.57
腎臓内科では、血尿や蛋白尿、腎機能低下で紹介された患者さんに対して、急性期から慢性期の腎臓疾患の診療を行っています。
腎炎やネフローゼ症候群の際には、積極的に腎生検を行い、早期の診断と治療を心掛けております。
腎不全が進行する際は、服薬調整や食事療法など個々に合わせた包括的な治療介入のため入院いただいており、透析を開始する際にも入院が必要となります。
また急性期病院に設置された腎臓内科として、各種の血液浄化療法を担当しています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 195 22.82 16.94 44.10 75.34
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 4.11 6.89 2.27 47.80
010060xx99x21x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 あり 37 31.08 30.25 72.97 80.49
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 15歳以上 17 18.76 15.94 23.53 50.71
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 16 4.06 4.67 0.00 66.06
脳神経内科では、市中病院の神経救急に注力しており、脳卒中(脳梗塞)やてんかん、髄膜炎、めまいの方が多く入院されます。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 83 9.53 8.65 0.00 74.54
130060xx97x00x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 6.00 15.01 0.00 56.45
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 35 8.31 9.72 0.00 76.29
130010xx99x9xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 9あり 25 11.16 12.45 0.00 73.64
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 17 11.47 14.69 0.00 75.82
血液内科で最も多いがんは悪性リンパ腫です。他には急性白血病や、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫等があります。
これらは高齢化に伴い増加傾向ですが、薬物治療の進歩で治療成績が著しく向上し、治癒が得られない場合でも長期の病勢コントロールが可能となることが多くなっています。様々な併存疾患を抱えている方も多いのですが、他科の協力を得やすい総合病院のメリットを生かして最良と思われる治療を行っています。
年々患者数が増加しており、高齢化のみならず治療成績の向上により長期にわたって治療効果が維持できるようなっていることも反映していると思われます。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 37 14.59 13.77 0.00 63.03
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 13.07 - -
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 12.60 - -
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり - - 18.56 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.46 - -
糖尿病・代謝内科では糖尿病、脂質異常症、肥満症を中心に診療を行っています。最も患者数の多い2型糖尿病については、クリニカルパスを用いた標準13日間の教育入院を行う一方、合併症や複雑な社会背景を有する患者さんにおいては必要に応じて入院期間を十分に取って治療を行っているため、平均在院日数は14.5日となっています。また、救急病院として高血糖緊急症の患者さんも多く搬送され、重症度に応じて救急科などと連携しながら診療に当たっています。
※患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 154 5.40 5.50 0.00 59.34
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2 なし 100 5.19 7.05 0.00 56.38
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 96 7.33 9.77 0.00 65.86
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 89 4.19 5.99 0.00 56.04
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 83 4.82 7.05 1.20 66.18
発生数の多い乳腺腫瘍、甲状腺腫瘍、胆石胆嚢炎の患者さんは例年通り多く受診しています。
胃癌、大腸癌の患者さんも増加傾向です。(消化器外科学会認定施設です。)
全国的には決して患者数が多くない肝胆膵癌の患者さんも、当院は増加しており、東北地方で有数の拠点病院です。(肝胆膵高度技能専門医施設です。)
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 31 7.87 10.18 6.45 80.65
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 11.39 5.15 0.00 75.44
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 2.86 7.38 0.00 68.93
050163xx02x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 なし 12 12.25 15.93 0.00 74.42
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 12 21.75 20.84 0.00 72.00
心臓血管外科では、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術の患者さんが多く入院されています。
閉塞性動脈硬化症、重症下肢虚血に対するカテーテル治療や、バイパス手術も組み合わせたハイブリッド治療も行っています。
慢性腎不全に対する内シャント増設も行います。
腹部大動脈瘤破裂や急性大動脈解離などの大動脈緊急症にも可能な限り対応します。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 60 7.90 7.99 8.33 45.30
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 20.73 18.68 45.45 68.86
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 15.21 9.83 10.26 77.08
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 18 22.33 22.21 66.67 74.33
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 16.09 11.90 9.09 70.36
当院では救命救急センターを有しており、頭部外傷の患者さんが最も多く、次いで出血性脳卒中の患者さんが入院、治療を受けています。
総合病院の特徴を生かし、さまざまな基礎疾患や合併症を有する患者さん、小児頭部外傷、高齢者頭部外傷など、他院では対応困難な患者さんの治療も多く行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 92 23.41 25.29 61.96 78.62
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 66 3.45 5.95 1.52 62.27
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 47 5.17 6.41 2.13 30.89
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 46 24.41 17.84 6.52 46.93
160740xx02xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 その他の頭蓋、顔面、肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし 35 2.46 2.96 0.00 16.26
整形外科では、手術を要する四肢の骨折・脱臼の患者さんを、積極的に受け入れています。合併症のあるご高齢の患者さんについては、それぞれの専門科と連携しつつ、お一人お一人の状況に合わせた治療法を提案しています。入院期間については、手術後すぐに歩行できる上肢外傷の患者さんは短期間で退院されていますが、下肢外傷の患者さんでは歩行訓練を行う必要があるため、相対的に長くなっています。なお、当科では脊椎脊髄の疾患や外傷については、原則としてお受けしていません。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 36 2.78 4.65 0.00 51.22
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 12 2.92 5.63 0.00 28.08
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 2.74 - -
080220xx97xxxx エクリン汗腺の障害、アポクリン汗腺の障害 手術あり - - 6.41 - -
140260xx01xxxx 胸郭の変形及び先天異常 漏斗胸手術 胸骨挙上法によるもの等 - - 11.11 - -
形成外科では皮膚良性腫瘍にくわえ、皮膚悪性腫瘍の切除、再建も行っています。また、良性で、運動機能に支障が生じない範囲の骨・軟部腫瘍についても切除を行っています。
美容外科は行っていませんが、加齢に伴う眼瞼下垂症などは保険診療の範囲で対応しています。
また、東北大学形成外科の一拠点として、胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)の診療を担っています。個々の患者様の状態やご希望を踏まえ、ナス法や胸骨挙上法など、最適な治療を提供していきます。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 170 5.32 6.22 0.59 1.61
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 134 4.52 3.51 0.00 2.51
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 117 5.52 5.61 0.00 5.62
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2 なし 107 5.88 6.98 0.93 2.64
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 84 6.23 6.38 0.00 3.71
当院では、小児科単科で二次・三次救急を24時間体制で受け入れており、けいれん重積、喘息発作、アナフィラキシーといった急性期疾患や気道感染症など各種感染症の診療を行っています。また、軽症から中等症の新生児疾患の診療も行っています。
さらに小児救急のみならず、神経、循環器、腎臓、消化器、内分泌など多様な小児疾患領域を専門とする医師が常勤し、慢性疾患の診療にも力を入れています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 28 12.64 12.98 3.57 68.89
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 21 7.05 6.92 0.00 72.90
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 17 3.94 3.77 0.00 47.00
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 11 3.18 5.63 0.00 62.18
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.33 - -
皮膚科では、皮膚の感染症や慢性炎症性疾患など、さまざまな皮膚疾患の治療を行っています。
※患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 85 5.58 5.16 0.00 64.09
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 49 5.76 6.81 2.04 75.06
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 40 6.20 6.63 0.00 72.63
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 39 11.38 11.11 0.00 70.72
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 35 2.06 2.45 0.00 73.34
前立腺癌、膀胱癌等の悪性疾患が多い。
尿路結石等の良性疾患も多い。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 212 5.77 5.88 0.00 43.96
120260x002xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 骨盤位娩出術等 178 7.51 6.89 0.00 30.86
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 136 9.04 9.40 0.74 33.86
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 126 5.94 5.97 0.00 41.96
120100xx01xxxx 子宮内膜症 子宮全摘術等 46 6.41 6.69 0.00 42.22
婦人科では、婦人科系良性疾患の患者さんが多く入院されています。
待機的または緊急手術や腹痛・出血症状などの救急対応を行っています。
産科では妊娠経過中や分娩時の異常に対応しています。帝王切開手術も多く、緊急帝王切開手術に対応できるよう院内の体制整備を行っています。
今後、婦人科では悪性疾患への対応、産科ではハイリスク妊娠への対応を拡大し、引き続き救急疾患にも対応していきます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 377 2.04 2.49 0.53 77.14
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 47 2.00 4.52 0.00 76.34
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 15 2.73 4.29 0.00 75.27
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 12 5.00 5.47 0.00 69.17
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 - - 5.89 - -
超高齢社会を反映し白内障手術の需要が高く、入院・日帰りとも増加傾向です。又、緑内障も年齢とともに有病率が上昇する疾患であり、白内障同時手術を行っているため件数が増加傾向にあります。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 75 7.96 7.35 0.00 27.17
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 63 6.51 5.84 0.00 58.00
030250xx970xxx 睡眠時無呼吸 手術あり 手術・処置等1 なし 39 8.03 8.01 0.00 8.59
030240xx01xx0x 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 定義副傷病 なし 37 8.78 7.65 2.70 39.03
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 30 6.17 5.63 0.00 38.33
耳鼻いんこう科では耳、鼻、のど、唾液腺、顔面神経などに関わる疾患全般を幅広く受け入れ治療を行っております。
特に急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍など、のどの急性炎症や突発性難聴、鼻出血、顔面神経麻痺といった早期の入院治療を要する急性疾患の患者の受け入れを積極的に行っており、急性手術を要する患者さんにも対応しています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 144 2.25 3.58 2.78 34.52
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 61 10.79 20.78 63.93 85.84
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 49 10.92 13.66 61.22 80.12
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 38 8.53 7.99 7.89 57.68
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 37 18.51 20.06 48.65 80.32
当院では、政策医療として身体合併症の精神科救急を積極的にしているため、薬物中毒を多く応需しております。
救急科と精神科で協力して診療にあたり、身体状態が安定した後は、精神科医療機関へ継続加療をお願いしています。
近年の高齢者の救急搬送の増加に伴い、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの感染症患者数が増加しています。
また脳神経外科、整形外科、形成外科と協力しながら外傷の治療にも積極的に取り組んでいます。
救急や他院からの紹介による応需は積極的に行いながら、周囲の医療機関と連携し、平均在院日数の短縮に努めていきたいと考えています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 85 - 13 14 27 - 1 8
大腸癌 31 33 72 28 64 16 1 8
乳癌 113 64 - - 12 10 1 8
肺癌 - - - 10 25 - 1 8
肝癌 - 14 - - - 27 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では、5大癌のうち、胃癌、大腸癌、乳癌の患者さんが多く入院されています。
また、当院のがん治療は、内視鏡的治療、手術、化学療法、放射線治療を可能としており、患者さんの状態に合わせた治療を行っています。
※患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 9.83 48.33
中等症 54 15.06 71.76
重症 15 21.73 81.20
超重症 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは、病院外で日常生活を送っているうちに感染した肺炎のことです。
当院では、重症度別でみると中等症の患者さんが多いことがわかります。
また、重症度が高くなるにつれて平均年齢が高くなる傾向があります。
※患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 262 25.66 76.55 43.49
その他 30 24.50 72.00 5.82
当院では、脳梗塞の急性期治療を行っていることから、発症から3日以内の患者さんが多く入院されています。
在宅復帰を目標に、地域の医療機関を連携して治療を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 568 0.03 1.03 0.00 66.05
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 80 1.01 5.53 0.00 74.94
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 65 0.18 1.15 0.00 66.72
K654 内視鏡的消化管止血術 46 0.50 9.48 13.04 70.76
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 4.30 15.39 6.06 80.27
内視鏡を用いた消化器疾患の治療が多くなっています。
当院では救命救急センターを有していることから、消化管出血や胆管炎に対する緊急性のある内視鏡治療も多くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 157 0.96 2.33 0.00 67.13
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 88 3.31 6.08 1.14 69.92
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 51 1.92 7.71 1.96 79.22
K597-2 ペースメーカー交換術 37 0.73 5.08 2.70 80.08
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 31 1.23 2.13 0.00 59.42
不整脈の治療である経皮的カテーテル心筋焼灼術やペースメーカー治療が増えています。特に令和6年秋から、新しいエネルギーであるパルスフィールドを用いた心筋焼灼術を開始し、症例が増えています。また、当院は救命救急センターを有しており、緊急例を含む、急性心筋梗塞や不安定狭心症等のカテーテル治療件数が多く、最近では冠動脈の慢性完全閉塞病変に対する治療も増えています。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 14 0.57 34.21 78.57 77.93
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
急性期脳梗塞で搬送された方で適応があれば、カテーテルによる血栓回収術を積極的に行っております。
今後も件数は増えていく見込みです。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 173 1.10 2.64 1.16 60.67
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 154 1.00 3.40 0.00 59.34
K462 バセドウ甲状腺全摘(亜全摘)術(両葉) 70 1.37 3.33 0.00 41.69
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 68 3.71 8.01 4.41 73.47
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 64 0.98 3.30 0.00 60.02
罹患率、患者発生数の多い胆石胆嚢炎や乳癌・甲状腺癌の手術件数は例年通り多くなっています。
結腸癌をはじめとした消化器癌の腹腔鏡手術も増加しています。
肝胆膵高度技能専門医施設に認定されていることもあり、患者数が少ない肝胆膵癌の高難度手術件数も増加し、東北有数の高難度手術拠点病院となっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 34 3.18 7.91 14.71 81.21
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 19 2.53 14.47 10.53 76.89
K5606 大動脈瘤切除術(腹部大動脈(分枝血管の再建)) 18 3.39 18.00 5.56 72.78
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 14 0.93 0.93 0.00 68.93
K5551 弁置換術(1弁) 10 2.90 18.10 0.00 74.00
腹部大動脈瘤に対して、耐術能のある方では開腹人工血管置換術、高齢の方やハイリスクの方では、ステントグラフト内挿術を行っています。
閉塞性動脈疾患では、カテーテル治療、バイパス手術を組み合わせたハイブリッド治療を行います。
慢性腎不全に対する内シャント増設にも積極的に対応しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 46 2.07 16.87 13.04 80.52
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1641 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜外) - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
慢性硬膜下血種、急性硬膜外血種など、外傷性頭蓋内血種に対する手術を多く行っています。また、出血性脳卒中に対する手術や、小児水頭症などに対する手術も行っています。小児から高齢者まで幅広い年齢層の診療を行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕) 132 2.66 8.00 3.79 53.98
K0461 骨折観血的手術(上腕) 92 1.80 9.64 26.09 57.92
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 59 0.80 1.85 0.00 43.20
K0731 関節内骨折観血的手術(股) 49 1.53 13.04 30.61 58.69
K0821 人工関節置換術(肩) 47 4.09 23.62 12.77 70.36
当院では、四肢の外傷、特に骨粗しょう症を基盤とした高齢者の上下肢骨折や、緊急性の高い多発外傷、小児の骨折などに対して、積極的に手術治療を行っています。この数年の特徴として、高齢者の上腕骨近位端粉砕骨折が増加しており、それに伴って人工肩関節置換術の手術件数が増加しています。また、特に小児の骨折については、他院では治療が難しい仙台市内外の患者さんを広く受け入れており、できるだけ成長障害を来さないように低侵襲手術を行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩) 19 0.58 1.21 0.00 52.21
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K4874 漏斗胸手術(胸骨挙上用固定具抜去術) - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
形成外科では皮膚良性/悪性腫瘍の切除・再建にくわえ、良性で、運動機能に支障がない範囲の骨・軟部腫瘍についても手術を行っています。
骨折を伴う顔面外傷にも対応しています。
また、東北大学形成外科の一拠点として、胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)の診療を担っています。個々の患者様の状態やご希望を踏まえ、ナス法や胸骨挙上法など、最適な治療を提供していきます。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K300 鼓膜切開術 42 1.81 4.17 0.00 1.50
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 12 0.00 1.33 0.00 1.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの - - - - -
K060-31 化膿性又は結核性関節炎掻爬術(股) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
腸重積は、乳幼児では頻度の高い急性疾患であり、当院では超音波検査などを用いて診断し、適切な処置を行っています。
気道感染症の入院患者で中耳炎併発が疑われる場合は、耳鼻いんこう科に協力いただき、鼓膜切開術を行っています。
※患者数が10件未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 26 1.00 5.54 0.00 73.58
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満) 16 1.00 1.25 0.00 52.63
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 13 1.00 2.00 0.00 47.08
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
皮膚科では、皮膚悪性腫瘍及び良性腫瘍の手術を主に行っています。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 91 1.25 3.74 1.10 73.97
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 85 1.32 3.21 0.00 64.21
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 40 1.20 7.73 2.50 70.53
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 36 1.03 9.25 0.00 70.75
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 31 1.97 5.77 0.00 72.32
令和6年度後半には手術用支援ロボット(ダビンチ®)が導入され、前立腺癌の全摘手術が増加している。
レーザーを用いての結石内視鏡手術、前立腺肥大症手術も多く手がけている。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 151 1.23 4.09 0.00 48.05
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 131 1.08 3.84 0.00 41.90
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 109 1.36 6.63 0.92 34.27
K893 吸引娩出術 82 0.74 5.90 1.22 31.59
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 75 1.85 6.73 4.00 32.77
当院は、地域周産期母子医療センターに指定されており、ハイリスク妊娠、分娩を取り扱うことが多く、帝王切開術が多くなっています。
緊急帝王切開術では、より安全に対応できるよう院内の体制整備を行っています。
子宮筋腫や卵巣腫瘍等の良性疾患では、多くの症例で腹腔鏡下手術を適応しています。
早期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術対応を含め、悪性疾患も対応しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 379 0.03 1.00 0.53 77.08
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術 47 0.00 1.00 0.00 76.34
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 27 1.78 3.89 3.70 69.59
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 11 0.73 2.73 0.00 74.27
K279 硝子体切除術 - - - - -
白内障に対して行う水晶体再建術が最も多いですが、白内障時に併用する緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術(iStent inject w))を積極的に導入しています。硝子体手術も増加傾向です。
※患者数が10未満の数値の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 134 1.10 6.00 0.00 26.16
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 38 0.08 5.29 0.00 37.13
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 36 1.11 4.50 0.00 56.28
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 27 1.22 4.30 0.00 60.93
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 15 1.40 6.07 0.00 57.80
慢性扁桃炎、扁桃病巣感染症などに対する口蓋扁桃摘出術、扁桃周囲膿瘍に対する扁桃周囲膿瘍切開術など咽頭の手術および慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に対する内視鏡下の鼻副鼻腔手術を多数行っています。唾液腺(耳下腺、顎下線)の良性腫瘍の摘出術や咽頭のポリープ、嚢胞、早期がんなどに対する喉頭鏡下微細手術も積極的に行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 15 0.12
180010 敗血症 同一 70 0.55
異なる 31 0.24
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 31 0.24
異なる - -
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべき症例として、DIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症の症例数と発生率を集計したものです。
また、発生率は、全退院患者のうち、該当症例の発生割合を示しています。
※患者数が10未満の場合は「-」(ハイフン)で表示しています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1,951 1,893 97.03%
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率が高く、予防策の実施ができています。周術期の肺血栓塞栓症予防策は、手術前に患者さんに説明を行った上で、発症リスク評価に応じた予防方法を選択し、発生防止に取り組んでいます。予防の基本である術後の早期離床、早期歩行は疼痛コントロールを行いながら積極的に進めています。薬物による予防は、当院で使用可能な抗凝固剤と使用方法について標準化を行っています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
3,078 2,026 65.82%
血液培養検査は患者さんの血液中に感染したウィルスや細菌を特定し、最適な治療を選択するうえで重要な検査です。
検査の精度を高めるため、別々の部位から2セット採取することが推奨されています。
当院は小児救急を積極的に受け入れており、小児から年配の方までの全年齢層における実施率は上記のとおりとなります。
2セット採取が困難な小児を除いた実施率は90%以上となっております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
903 733 81.17%
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因となることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められています。抗菌薬適正使用を推進するには正確な微生物学的診断が重要であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
145,388 263 0.18%
転倒・転落により骨折などが発生した場合には患者さんのQOLの低下をきたし、結果的に在院日数の長期化につながります。当院では転倒転落予防対策として入院時の転倒転落リスク評価や、患者さん・ご家族への転倒転落防止対策の説明を行っています。また、安全推進委員会の多職種で構成されたワーキンググループで転倒転落対策活動を行っています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
145,388 4 0.00%
インシデント影響度分類レベル3b以上とは濃厚な治療を必要とした有害事象を指します。
患者さんのQOLや生命に重大な影響を及ぼすため、前述の転倒転落対策を含め、発生予防、重症化予防対策を講じていきます。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
3,230 3,201 99.10%
手術部位感染を予防する対策の一つとして、手術開始前の抗菌薬投与があります。
手術開始前1時間以内に適切な抗菌薬を投与することにより、手術部位感染を予防し、入院期間延長を抑えることができると言われています。
当院では「抗菌薬適正使用マニュアル」を策定し、随時改訂しながら、感染予防に努めております。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
143,347 12 0.01%
褥瘡は患者さんのQOL低下を来すとともに感染を引き起こす場合は治療が長期に及び、結果的に在院日数の長期化にもつながります。
当院での発生予防策として、令和5年度より医療関連機器褥瘡(MDRPU)対策チームを設け、マニュアル整備やデバイス装着部の観察と記録を徹底し、早期発見・予防に努めています。
また、褥瘡発生時は発生部署で発生要因を振り返り、再発予防策を随時検討、発生症例を他病棟でも共有し褥瘡発生予防の意識付けを図っています。
定期的な体圧分散寝具の見直しを行い、最適な療養環境で療養できるよう努めています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
6,076 4,679 77.01%
急性期病院では早期に栄養スクリーニングとアセスメントを実施し、低栄養リスクがある患者に対して、管理栄養士が栄養管理を行うことにより、死亡率や合併症発症率を低下させることから、入院後48時間以内の栄養スクリーニングが推奨されています。
引き続き、多職種と連携し、早期の栄養アセスメントを継続していきます。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
121,603 31,884 26.22%
身体拘束は、治療上の安全のため必要となることがありますが、患者様の自由を制限し、尊厳ある生活を阻むことになるため、身体拘束を必要とする状態を予防するケアに努めるとともに、できる限り他の方法による安全確保に切り替え、拘束を最小限としなければならないとされています。
当院は救命救急センターを有する急性期病院であり、意識障害によりやむを得ず身体拘束を必要とする患者様もいらっしゃいますが、毎日の多職種によるカンファレンスで、適応基準全ての要件を満たしているかを確認し、要件を満たさない場合は、速やかに解除するようにしています。
更新履歴
2025/09/30
令和6年度病院指標を公開しました。