当院は『地域医療支援病院』です
当院は、平成26年5月30日付で宮城県知事より「地域医療支援病院」の承認を受けました。これまで以上に地域の医療機関と連携・協力しながら医療の質とサービスの向上に努め、みなさまに信頼される病院として地域医療に貢献してまいります。
「地域完結型医療」を推進します
当院は『地域完結型医療』を推進しています。「地域完結型医療」とは、患者さんの身近な地域の中で、それぞれの病院や診療所・クリニック等が、その特長を活かしながら役割を分担して、病気の診断や治療、検査、健康相談等を行い、地域の医療機関全体で1つの病院のような機能を持ち、切れ目の無い医療を提供していこうというものです。 けがの初期治療や慢性疾患の投薬等は身近な地域の「かかりつけ医」が受け持ち、専門的な治療や高度な検査、入院治療、救急医療は地域の中核病院が受け持つ形です。また、急性期の治療が終了し病状が安定した場合は「かかりつけ医」などの地域の医療機関で診療を継続していただきます。
かかりつけ医を持ちましょう
「かかりつけ医」とは、身近な地域の中で、患者さんやご家族の日常的な診察(風邪等の初期治療、慢性疾患の対応等)や健康管理を行う診療所・クリニック等のことをいいます。
「かかりつけ医」を持つことのメリット
- お住まいや職場から近いため、通院しやすくなります。
- 比較的待ち時間が短く、受診の手続きも簡単で、時間をかけた診察が受けられます。
- 医師の異動が無く、長いおつきあいができます。
- 普段の体調、生活習慣、病歴等がわかっていますので、体調に変化があった時に病気の早期発見につながります。
- 入院治療や特殊な検査が必要な場合には、適切な病院・診療科を紹介してくれます。
- 食事や運動等、日常の健康管理のためのアドバイスを受けられます。
当院では、年間に市内外の1,400以上の医療機関からご紹介をいただいているほか、「登録医」として多くの医療機関にご登録いただき、連携・協力しながら診療にあたっています。
本館1階総合サポートセンターの「かかりつけ医検索コーナー」で、お近くの登録医を検索することができます。「かかりつけ医」選びの参考としてご利用ください。
かかりつけ医からの紹介状を持って当院へ
当院は、地域の中核病院として、地域の診療所・クリニック等では対応の困難な専門的な治療や高度な検査、手術等を行うという役割を担っております。そのため、救急の場合を除き、まずは「かかりつけ医」を受診し、当院での診療が必要と診断された場合に、紹介状をお持ちの上で事前に診療の予約をしてから受診していただく「紹介・予約制外来」となっております(小児科を除く)。新患で外来を受診される際には、診療所・クリニック等からの紹介状をお持ちください。
紹介状をお持ちください
紹介状をお持ちになると
- 症状やこれまでの経過がわかるため、速やかに適切な治療や検査が行えます。
- 当院での“非紹介患者初診加算料”がかかりません。
症状が落ち着いたら身近なかかりつけ医へ
当院での治療・検査が終了し、病状が安定しましたら、ご紹介いただいた「かかりつけ医」に当院から逆紹介することで、患者さんの身近な地域で安心して療養を続けていただけます。
また、在宅療養に不安のある患者さんには、医療ソーシャルワーカーや在宅療養を支援する専任の看護師が地域のケアマネージャー等と連携して、治療やリハビリ等が継続できる医療機関、保健・福祉施設等、適切な機関や、在宅療養を支援するサービスをご紹介しております。
なお、病状の変化や定期的な検査等、当院での治療が必要な場合には、「かかりつけ医」からご紹介いただければ、いつでも受け入れできる体制となっておりますので、ご安心ください。
地域医療支援病院の役割
「地域完結型医療」の中心的役割を担うのが「地域医療支援病院」です。地域の医療機関を支援することで地域全体の医療の質が向上し、地域のみなさまによりよい医療が提供できるようになります。
- 地域の医療機関との連携 かかりつけ医などから紹介された患者さんを積極的に受け入れています。また、病状が安定した後は、かかりつけ医のもとでその後の経過を見ていただきます。
- 救急対応 3次救急医療機関として、救急車等での搬送や地域の医療機関から紹介された、入院が必要と思われる患者さんを24時間受け入れています。
- 医療機器等の共同利用 当院の医療機器(CT、MRIなど)や施設(図書室、会議室など)の共同利用を推進しています。
- 登録医との共同診療 当院の登録医からの紹介により入院となった患者さんに対し、登録医と当院担当医が共同で診療を行うこともできます。
- 地域の医療従事者に対する研修の実施 地域の医療従事者の資質の向上に役立ててもらうための研修会や症例検討会を開催しています。